エンジニアならウェブサーバーのひとつでも自腹で立てて運用すべき理由と、サーバー環境の選びを読みました。

私は運用を学ぶなら、 最初はVirtualBox等や自宅サーバーがいいと思います。
理由は何の知識もなくインターネットに公開するサーバーを運用するのは怖いからです。

私が大学生の頃、インターネットに公開するサーバーを運用するのが憧れで、「インターネットに公開するサーバーを運用したいので研究室のマシンを貸してくれませんか。マシンがなければ自分で用意するのでネットワークに参加させてくれませんか。」と助手の方にお願いしたことがありました。

回答は以下の通りでした。
「あなたがやりたいことはインターネットに公開して固定IPを設定しなければできないことですか。インターネットに公開すると危険にさらされ世界に迷惑をかける可能性があります。」 

確かにその通りだと思った私は自宅の余ったパソコンにNICを2枚さしてLinuxをインストールして簡単なネットワークを組んで、iptablesを学んだり(当時はipchainsだったと記憶しています)、不要なポートをしめるということを学んだり、セキュリティアップデートの仕方を学んだりしました。
ipchainsは当時の私には難しくて設定をミスって「あ、telnetできなくなった…」とかあったなあと思いました。

VirtualBoxならもちろん自宅サーバーでもブロードバンドルーターをちゃんと設定していればサーバーの設定をミスしていても迷惑をかけることはないです。

最低限の知識も持たずに、インターネットに公開しても大丈夫な設定をしたことなしに、VPSを借りてサーバーの運用をはじめるのは…危ないかなと思います。
VirtualBoxや自宅サーバーで設定を検証して、VPSで設定する手順書を作って、「よしこれならインターネットに公開してもいい設定ができた!」と思ったらVPSを借りて、作った手順書にしたがって設定して運用を開始する…のが、安心だと思います。

インターネットに公開するサーバーをずっと運用していくのはとても意志が強くないと無理だと思っています。世の中には放置されたサーバーがいっぱいあるのだろう…と思います。
※この記事を書いている私も「こんな記事かいてるわりにWordpressを動かしているサーバーでyum updateをしたのはいつだっけ…」と今、思いました…

VPSを借りた方が楽ちんなのは本当にその通りだと思いますが、VPSを借りる前にまずはローカル環境でサーバーを運用してみるのがいいかなと思います。

もし、インターネットに公開してみたければ、ブロードバンドルータにはポートをあけてサーバーを公開する機能がついてますし(ついてないルーターは多分ないんじゃないかな…と思います)、DDNSを使えば固定IPがなくても問題なくインターネットからアクセスできます。

繰り返しになりますが、運用を学ぶなら最初はVirtualBox等や自宅サーバーの方が、安全でいいと思います。